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どうしたのだろう?
その娘は、オレの視線も気にならないようで、そのまま、通り過ぎたが、その夜は、その娘の顔が頭から離れることはなかった。
泣いている顔が、綺麗な娘なんて、初めて見た。
そして、オレは、山上高校で、またしても、その娘と再会することになった。
毎日、裏門を遅刻ギリギリで通り過ぎる二年、山岡美佳。
教師ヅラして、指導をするオレは、名前を知るまでそう時間はかからなかった。どうやら、オレと同類で、朝が、極端に弱いらしい。
最初は、息せき切らせて来ていたのに、いつしかチャイムを聞いても走らなくなり、遅刻と呼ばれる時間に登校するようになった。
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