狂気の世界

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そして日曜日 俺は女子と待ち合わせしていた。 「遅くなってごめんね?影人君」 「大丈夫です。今来たところですから」 「そうなの?どんな服に着て行くか迷っちゃって」 「よく似合ってますよ」 「ありがとう!行こうか?」 「はい」 俺は嬉しそうに歩き出した女子の後をついて行く かなり気合いを入れたのだろう 綺麗に巻かれた髪 少し濃い目の化粧 女の子らしい洋服 (まさしくデートだな。買い物に来ただけなのに) そんな彼女を微笑ましく感じる (少しでも自分を綺麗に見せようとする女はいいな…やっぱり傷つけたくなる) 俺がそう感じるようになったのはいつからだろうか? それまでは普通に恋をしていたはずだった。 (やっぱり彼女の影響だな…) 初めて付き合った彼女は少し変わっていた。
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