狂気の世界

17/27
前へ
/76ページ
次へ
付き合い始めたのは、彼女が俺に告白してきたから 唯一、ありのままの俺を見てくれた人 そして俺もありのままの彼女を受け入れようとした。 彼女には秘密があったのだ。 彼女は…血を愛する人間だった。 自分、人関係なく、血を見ると興奮するらしい しかし人を傷つけるまでの度胸はなく、自分を傷つけて血を眺めていたらしい 今まで気づかなかったが、彼女の体にはたくさんの傷があった。 彼女はそんな自分を愚かだと笑った。 しかし俺はそうは感じなかった。 そして血を流し興奮する彼女を…俺は美しく感じた。 神聖さまで感じるほどだった。 そして血を流す彼女を愛することで、俺は深い快楽と興奮を感じた。 自分の人生を全て無駄にしていい だからこの時間が永久に終わらなければいい 本気でそう思った。 きっとこの時に、俺の中に狂気が生まれたのだろう
/76ページ

最初のコメントを投稿しよう!

27人が本棚に入れています
本棚に追加