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彼女と別れたのは彼女が死んだから
死因は大量出血だった。
周囲は理由もない自殺に衝撃を受けていた。
しかし俺は気づいていた
彼女は自殺ではなく、血を見るために切りすぎてしまったのだと
しばらく俺は喪失感を味わった。
もう二度と血にまみれる彼女を愛せないのだと
自分を傷つけた苦痛に顔を歪めながらも、血を見て笑う彼女を
満たされない日々が続く
そして考えていた。
どうすればこの欲求が満たされるのだろう
俺が人を傷つけることで興奮を得れるとわかったのは、本当に偶然だ。
偶然にも事故現場に出くわした時だった。
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