狂気までの道

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俺達の間で流れる時間はいつもと変わらない ー明人は…証言したんですか?俺のことー ー兄にそういう予兆があったことは、実際なんで兄さんがそんな気持ちになったのかなんてわからないしー ーそうですね。でも…明人も俺と一緒だと思いますよー ーえ?ー 意外な言葉に俺は顔を上げた 目の前には相変わらず穏やかな笑みを浮かべる兄 ー明人も俺が狂気へと走った理由を知れば、きっと納得しますよ。知りたいですか?ー ー遠慮しておくかな。一生知らない方が幸せかもしれないー 苦笑いをして俺は立ち上がった。 ーそうですか?きっと明人もー ー俺も?ー ーいえ、なんでもないです。勉強頑張ってくださいー ーありがとうー 俺は兄の元を後にした。 最後の言葉にひっかかりを感じながらも
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