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初めて女性が美しいと感じたのはいつだっただろうか?
初恋?
テレビ?
彼女?
どれも違う
俺が女性を美しいと感じたのは…
「いやっ…来ないで…!」
「…」
人気のない路地裏
目線の先で、一人の女性が震えながら俺を見上げてくる
潤んだ瞳
逃げる途中に擦って破れた服
所々に見える小さな傷
流れていく赤い血
その全てが…俺を陶酔させる
「助けてっ…!」
命乞いにも耳を貸さない
俺は静かにナイフを降り降ろす
「いやぁぁぁぁぁ!」
路地裏に響く彼女の悲鳴
俺の至福の一時だ。
背中にナイフを突き立て、俺は満足してその場を立ち去る
彼女の生死などに興味はないから
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