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「…」
服を脱ぎ捨てて、俺はため息をつく
血のついた服
この香りをもう少し楽しんでいたかった。
しかし父親が帰ってくるというのなら仕方がない
シャワーをかけると体から返り血の混ざった赤い水が流れていった。
(さっきの彼女は生きているだろうな…)
そんなことをぼんやり思う
殺すつもりで傷つけた訳ではないから
ただ俺は見たいだけだ。
女性の恐怖で歪む顔
悲鳴
赤い血を
弟の明人しか知らない俺の秘密
女性を傷つけることでした興奮を得られないなんて…
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