赤い部屋②

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どうしたものかと 考えながらふとノブを 見ると影に隠れていた 鍵穴を見つけた。 「鍵穴からならいいか…」 鍵穴からそっと覗いて 顔から血の気が引いた。 俺の目に飛び込んでくる のは一面の赤、赤、赤。 まるで血を塗りたくった ような真っ赤な部屋。 「な、なんだよ…これ…」 怖くなった俺は 逃げるように車に戻った。 そのまま車を出すと 急いで会社へ戻った。 「どうした? 顔色悪いぞ、お前」 「…ちょっとな…」 夜勤で会社に残っていた 友人に何かあったのかと 問われたが“あれ”を 話しはしなかった。 きっと信じてもらえない とわかっていたから。 .
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