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ある家に住む、美しい女性と
その夫の母、つまり姑の話。
結婚して数年、女性は夫との
子供を身篭っていた。
姑は妻であるその女性のことを
あまり良く思っていなかった。
“かごめ”とはその女性のことで
“籠の中の鳥”はお腹の中の
子どものことである。
ある夜明けに近くなった晩。
いつものように女性は
朝ごはんの支度をしようと
階段を下りていた。
そして“鶴”と“亀”が滑った。
『鶴』は母親、『亀』は子ども。
つまり、母親である女性と
お腹の中の子どもが階段から
滑り落ちたのだ。
打ち所が悪く、女性は即死。
お腹の子どもも亡くなった。
実は女性は、階段から足を
踏み外したわけではなかった。
落ちた時、女性のその大きな瞳に
階段の上からこちらを見つめる
姑の姿が映っていたのだ。
最後のあのフレーズ
『後ろの正面だぁれ』は
“私を階段から突き落とした
奴は誰だ”という女性の憎しみが
込められたものなのだ。
このように、日本の童謡には
意味を考えれば童謡とは
思えないような恐ろしいものが
たくさん存在している。
興味があれば、あなたも
探してみてはどうだろうか。
かごめ かごめ
籠の中の鳥は
いつ いつ 出会う
夜明けの晩に
鶴と亀が 滑った
後ろの正面 だぁれ
.
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