赤い部屋①

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“赤い部屋って知ってる?” 東京都内のとある学校で 一夜にして広まった噂。 それは、パソコンを していると急に真っ赤な 広告が表示され、それを 消したら死ぬ、という。 そんな噂を信じる人は 少人数なわけで。 沢田健次17歳。 彼もまた噂を信じない 生徒のひとりである。 裕「健次、あの噂知ってる?」 健「噂…?あぁ、あの 赤い部屋ってやつか」 裕「あれ、怖くね?」 健「なにお前、信じてんの?」 裕「だって、実際やって 消えた奴いるんだぜ?」 健「気のせいだろ」 裕「マジだって!」 健「じゃあ、その噂が ホントか俺らで確かめて やろーぜ」 裕「…いいぜ。 今日、帰ってパソコン つけたら電話する」 健「俺も電話するわ」 そう約束した俺たちは いつものように帰った。 その約束のせいで 俺たちがあんなことに なるなんて、このときは まだ知るよしもなかった。 .
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