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『あなたは…知っていますか』
健「うわっ、びっくりした。
なんだよ今の」
なんの広告なのか
わからなくて、画面を
見つめていたら突然
高い声が響いた。
一瞬だったがそれは
女性の声のようだった。
『あなたは…知っていますか』
健「何言ってんだ?
途中が聞き取れな…あれ?」
言いかけてやめた。
その広告の真ん中には
まるで破り取られた
ような線が入っていた。
そして、何の字かは
わからないが切れ目から
文字が現れていた。
『あなたは…知っていますか』
健「なんなんだ?
なんて書いてんだ?」
『あなたは
赤…知っていますか』
健「赤?…まさかな。
ジャマだし消しちゃえ」
そう言って広告を
消そうと“閉じる”を
クリックする。
が、広告は消えない。
何度やっても同じだった。
何度かやってから俺は
思わず吹き出してしまった。
健「あはははっ!
消したら死ぬんじゃなくて
消せないんじゃないか!
やっぱただのイタズラだ」
『あなたは
赤い…知っていますか』
俺は興味本意から
さらに回数をかさねて
クリックした。
すると、パソコンに
異変がおきた。
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