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『あなたは赤い…あなたは
…あなたは…あなたは…』
健「え?な、なんだ?
俺、何もしてないのに…」
もうクリックを
していないのにも
かかわらず広告は
自動的にクリックされ
文字が露になる。
『あなたは赤い部屋を
知っていますか』
健「赤い部屋って…」
ヴォン
健「な、なんだこれ…。
人の名前じゃんか…」
急に画面が変わった。
相変わらず真っ赤な
画面には無数の名前が
記されていた。
それを見ているうちに
あることに気づいた。
健「これ…全員
消えた人じゃないか?」
そこにあるのは全て
ここ何ヶ月かの間に消息を
絶った人の名前だった。
不気味に思いながら
下へとスクロールすると
一番下に見慣れた名前が
あった。
健「…ゆう…じ…?」
裕治の名前だった。
そして、裕治の隣に
新に打ち込まれた名前は
…沢田…健次…。
健「お…れ…?」
なんで?と思った瞬間
肩に手が置かれた。
生気のない冷たい手。
俺は今になって、噂は
ホントだと実感した。
そして俺の人生は終った。
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