16人が本棚に入れています
本棚に追加
「…ふむ、この理論で構成した霊魂召喚は効率が良いか。」
俺はいつものように霊魂召喚の研究・実践をし、数体の召喚に成功した所でメモをとっていた。
「…ふむふむ………ん?何かえらく笑い声が聞こえるな?こんな真昼間から宴会でも開いてんのか?」
何処からともなく聞こえる笑い声を辿れば、港に停泊している一隻の船から聞こえて来ているようだ。
「しかし…なんというか…楽しくて笑っているような感じがしないのは何故だ…?」
そんな事を考えながら、船を眺めていると、一人の子供が慌てた様子で船から飛び出して来た。
??「だ、誰か~!特にお医者さ~ん!!」
……興味深い、なんだあの子供は?
頭に深紅の角が生えているようだ…ふむ…どこぞの悪魔と契約でもしたのか?
…研究対象だな…。
??「…うやぁ!?な、なんか背筋に嫌な寒気が!?」
そう叫びながら、こちらを振り向いた研究た…いや、子供と目が合った。
??「………。」
見れば見る程に興味深い…角もさることながら、あの糸目…本当に前が見えているのか?
「そこの研き…ゲフンゲフン…子供、何を慌ているんだ?何やら医者がどうかと叫んでいたようだが?」
??「そうだった!食事してたら急に皆が笑いだしたんだ!いつまで経っても笑いが止まらなくて…!!」
…これはいい機会だ…。
「そうか…。俺は昔、医術を学んでいたから、何か力になれると思うが?」
??「本当に!?お願いします!!皆を診てあげて下さい!!」
「…ククク…ゲフンゲフン…うん、ならば、早速診に行こうか。」
??「あ、そうだ!僕はユウ、赤角のユウだよ!!」
「ああ、俺はTORTOISESHELL-CATMAN…三毛猫(雄)だよ。」
ユウ「宜しくお願いします!!」
さてさて、どんなやつらがいるのかな?
最初のコメントを投稿しよう!