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ユウ「こんにちはミケチ~部屋の使い勝手はどう?」
「うん?…キャプテンか…良い感じだよ。」
部屋を整理していると研…いや、キャプテンが扉を開けて入って来た。
ユウ「いや~ミケチが船医になってくれて、これからは病気や怪我をしても大丈夫だね!」
「病気や怪我はしない方が一番なんだがな。」
身体に異常があると正確なデータが記録でき…もとい…俺の仕事が増えてしまうからな。
ユウ「………ジー………。」
「どうしたんだ、キャプテン?」
ユウ「ミケチ、その整理している本は何なの?」
キャプテンは俺が袋から出している霊魂召喚の本を見ながら、首を傾げる。
「ああ、これはだな……いや、実際に見てもらうか。」
俺は一冊の黒い本を手に取り、言葉を紡ぐ。
「来たれ…我は汝が求めるものを与える者なり。渇きを癒せ、渇きを潤せ、渇きを止めよ。我が汝を助けてやろう…我にその力を差し出せ…ここに霊魂召喚の儀は成立せん。」
ユウ「…なんか…背筋が寒いのは気のせいだよね~?」
「ふむ…中々集まったな。」
…パリーン!!
…ガシャーン!!
??「うおっ!?花瓶が真っ二つに割れたぞ!?」
??「今、樽が勝手に動いたんだけど!?」
??「なんで!?猫達がスッゴい怯えてる…!?」
ふむ…集め過ぎたか?
外から随分と騒がしい声が聞こえるな。
…まぁ、いいか。
ユウ「…?なんか外が賑やかだね?なんだろう?」
「気にするな、キャプテン。それよりも自分の周りを見てみると良い。」
ユウ「…?うわ!?なにこれ!?」
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