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「……は?」
今なんて言った?
別れてほしい? なぜ?
「私と別れて下さい!!」
ズドーン!
雷が落ちた……様な気がする。
無論俺の脳天直撃で。
「そ、そんな急に……っていうかなんで? 俺なんかしたかな?」
少し黙る早紀ちゃん。
そしていったん自分の机に戻り、カバンを持ってきて中を物色しだした。
「疾風君が悪いわけじゃないの……これを見ればわかるから」
とノートの切れ端みたいなものを俺に渡してきた。
なんだこれ……手紙かなにかか?
そう思った俺は、4つ折りになっていた紙を開いてみる。
「え―っと、なになに? 疾風様に手を出すな、死ねカス、豚、別れろ、釣り合ってねぇんだよ……」
……声に出してしまった事を後悔した。
これは明らかに早紀ちゃんに対するイジメだ。
「……そんな感じの手紙が毎日50枚くらいげた箱の中に入っているの……私耐えられない、だから別れて!」
早紀ちゃんが大声で叫んだせいか、クラスの奴らも心配そうに俺達を見ている。
よく分からないが、主に俺を見ている気がするけど。
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