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── ガタガタ
隣の清水君は立った。
何故か誇らしげに……ん？誇らしげに？
「はーいッ！ 俺、清水康太ー！
趣味はスカート捲ることで
特技は、人を俺みたいに
おかしくさせること
でーッす！」
「え」
私は間抜けな声を出してしまった。
そして教室の中に笑いが響いた。
「あははははッ！
面白い清水君！」
「お前最高！」
「……」
いや、最悪だ。
最悪だぁぁぁぁッッ！
好きだと思ったのに何だこの男！キモい！キモすぎる！生理的に受け付けない！
「よろしく斎藤さん」
ニコッと笑う清水君。
「……うん」
そしてしたくもない握手を交わした。
── これが私とコウの出会いだった。
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