4.君の好き

2/3
前へ
/22ページ
次へ
あたしは、松岡と居ると楽だった。 気を使わなくていいし、ありのままの自分をさらけ出す事が出来た。 松岡はそんなあたしを、ありのまま受け入れてくれる。 そして、ちゃんと言葉を返してくれる。 当たり前の事かもしれないけど、ここまで話しやすい男子に出会ったのは初めてだった…。 佐野といる時は、あたし背伸びしてたから…。 好きなだけで、いっぱいいっぱいで、思うように話せなかった。 松岡の事が〝好き〟ってわけじゃないけど、 素直に嬉しかった。 一緒に話すのが楽しかった。 「なぁ!宮下ってさ~お笑いとか…好き?」 終わりの会の時、隣から松岡が小声でそう問いかけて来た。 「うん!!めっちゃ好きやけど…☆」 あたしはお笑いが大好きで友達と一緒に芸人になるとゆう夢を抱いた程。 松岡が何でそんな事聞いてくるのかと不思議に思ったが、 あたしも小声で答えた。 「じゃあさ!お笑い★パニック見てる?」 松岡は目を輝かせながらあたし聞く。 あたしは、 「あったり前やーん!!週1の楽しみやし♪」 と言って微笑んだ。
/22ページ

最初のコメントを投稿しよう!

20人が本棚に入れています
本棚に追加