20人が本棚に入れています
本棚に追加
5.君との15分
♪キーンコーンカーンコーン♪
そのチャイムの音と共にみんなの顔がパァーッと明るくなる。
「休っみ時間~♪」
と言ってあたしと絢香は後ろのロッカーの前で話していた。
内容はどうでもいい話ばかり…。
けれど、そんな時間が楽しかった。
あたし達が笑いあっていると、松岡と仲の良い、深町がやって来た。
「何の話してるん??」
そう言って、絢香の隣にちょこんと顔を出す深町。
今いる3人は、5年の時に、仲が良かった。
クラスが離れてしまったのは、佐野だけだったから。
「深町には関係ない話やし!!」
絢香はそう言って、深町を追い払う。
「別にええやん!!おもしろそうやねんしー!!」
深町は、いつ殴られるかと、少しビビりながらも気を張って、
必死に言い返す。
まぁ…
勝つのは当たり前に、絢香やけど…。
ケンカしてるように見えるかもしれない。
けれど、この2人は本当に仲が良くて、信頼し合っている。
信頼しているからこそ言える言葉も、
2人の会話を聞いていると、ひしひしと伝わってくる。
「仲ええなぁ~!」
すると、深町と仲が
最初のコメントを投稿しよう!