5.君との15分

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5.君との15分

♪キーンコーンカーンコーン♪ そのチャイムの音と共にみんなの顔がパァーッと明るくなる。 「休っみ時間~♪」 と言ってあたしと絢香は後ろのロッカーの前で話していた。 内容はどうでもいい話ばかり…。 けれど、そんな時間が楽しかった。 あたし達が笑いあっていると、松岡と仲の良い、深町がやって来た。 「何の話してるん??」 そう言って、絢香の隣にちょこんと顔を出す深町。 今いる3人は、5年の時に、仲が良かった。 クラスが離れてしまったのは、佐野だけだったから。 「深町には関係ない話やし!!」 絢香はそう言って、深町を追い払う。 「別にええやん!!おもしろそうやねんしー!!」 深町は、いつ殴られるかと、少しビビりながらも気を張って、 必死に言い返す。 まぁ… 勝つのは当たり前に、絢香やけど…。 ケンカしてるように見えるかもしれない。 けれど、この2人は本当に仲が良くて、信頼し合っている。 信頼しているからこそ言える言葉も、 2人の会話を聞いていると、ひしひしと伝わってくる。 「仲ええなぁ~!」 すると、深町と仲が
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