1.君の瞳

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1.君の瞳

「おはよーっ!結衣!!」 「おはよーっ!」 学校の門を通り抜けて朝みんなで集まるのは、エレベーター前のたまり場。 先生に怒られる事も度々あったが、 あたし達はいつも、5~6人でこの場所にたまっていた。 そしてチャイムがなる5分前、 みんなで急いで階段を駆け上がり、4階まで行って、 その5~6人は3つの教室に分かれるのだった。 「結衣バイバーイ」 「バイバーイ。」 あたしは一番奥の教室で、 6年3組だった。 6年1組の子と別れた後、 6年2組の子にサヨナラをして、 あたしは6年3組の、自分のクラスへと向かう。 そんな、あたしは宮下結衣。 4月も中旬に差し掛かり、新しいクラスに馴染んできている所だった。 「結衣、おはよー☆」 「おはよー!!」 6年3組になって、仲の良い友達が、何人か増えた。 その子達は、 〝いつも来るの遅いね!〟 と言いながら、あたしに挨拶をしてくれるのだった。 「うわーっ!寝坊したーっ!!」
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