1.君の瞳

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それから5分ぐらいして、教室の扉を勢いよく開けて、1人の少女が入ってきた。 髪の毛は茶髪で、少しヤンキーみたいな女の子。 彼女の名前は、 桜井 絢香。 あたしと小学2年の時から同じクラスでアネゴはだの親友。 「絢香!おそい!」 あたしはそう言いながら絢香の元へと駆け寄った。 「ゴメン!ゴメン!目覚ましの時間間違えとって…。」 絢香はボサボサの髪で制服もまがっていた。 急いで来たのが1目で分かった。 「よだれ…ついてる…。」 あたしが絢香を見つめながら言うと、絢香は焦りながら、 「えっ!?うそ!どうしよっ!?」 と言ってあわあわしていた。 あたしは、そんな絢香の姿を見て、思わずプッと吹き出してしまった。 絢香は、 「笑わんといてよーっ!」 と言いながら、急いで鏡を出した。 「うわー…!ヤバーッ!来る途中、長崎に見られたかもーっ!」 絢香は登校中、片思いの相手、 長崎篤希に会ったらしく、よだれをつけた顔を見られていないか、心配していた。
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