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それから5分ぐらいして、教室の扉を勢いよく開けて、1人の少女が入ってきた。
髪の毛は茶髪で、少しヤンキーみたいな女の子。
彼女の名前は、
桜井 絢香。
あたしと小学2年の時から同じクラスでアネゴはだの親友。
「絢香!おそい!」
あたしはそう言いながら絢香の元へと駆け寄った。
「ゴメン!ゴメン!目覚ましの時間間違えとって…。」
絢香はボサボサの髪で制服もまがっていた。
急いで来たのが1目で分かった。
「よだれ…ついてる…。」
あたしが絢香を見つめながら言うと、絢香は焦りながら、
「えっ!?うそ!どうしよっ!?」
と言ってあわあわしていた。
あたしは、そんな絢香の姿を見て、思わずプッと吹き出してしまった。
絢香は、
「笑わんといてよーっ!」
と言いながら、急いで鏡を出した。
「うわー…!ヤバーッ!来る途中、長崎に見られたかもーっ!」
絢香は登校中、片思いの相手、
長崎篤希に会ったらしく、よだれをつけた顔を見られていないか、心配していた。
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