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あたしと絢香がそんな話をしていると、
「何話してん?俺等もまぜてやーっ☆」
そう言って、同じクラスの男子、仲良し3人組があたし達の元へと駆け寄ってきた。
不覚にも、その言葉にドキッとしてしまった。
彼の名は、
松岡 優也。
松岡は、野球がスゴクうまくて、顔もカッコ良くて、勉強も出来て、優しい人だった。
そんな完璧な彼に惹かれた女子も多かった。
小2の頃、あたしもその中の1人やったけど…。
「なぁ!もしかして…桜井の好きな人の話?」
松岡と一緒にいた後2人は、絢香の好きな人を知っていて、わざとはやし立てる。
「もーう!ちゃうってー!あんたらこそ、好きな人の1人や2人おるんちゃうーん!!」
絢香は強い口調で男子2人に話す。
松岡はその3人を見物している。
何考えてんねんやろ…。
松岡…。
あたしはそんな事を考えながら松岡を見ていた。
すると…
松岡のキレイな瞳があたしの瞳と繋がった。
その瞳に、吸い込まれそうで…。
急いで目をそらした。
またドキッとしてしまった自分に不思議な感情を覚え、
みるみるうちに赤くなって行く、
あたしの頬に気付かれないように…。
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