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3.最大の恋
あたしは小学5年の時に、
今まで生きて来た中で、1番じゃないか…ってぐらいの恋をした…。
その人は佐野大和。
小学5年の時に転校して来た奴で、少し無愛想な奴だった。
あたしが初めて会った時に持った印象は最悪なものだった。
佐野は、みんなが休み時間にわざわざ、
話しかけとくれてるのに、無愛想に返すだけだった。
その内、彼に声をかける人は少なくなり、彼は少し浮く存在になった。
あたしと絢香が声をかけても、あまり反応してくれなかった…。
でも彼は…
顔は結構良い方だった。
だから彼を気にする女子も何人か出てきていた。
そんな頃…
ふと彼を見ると同じクラスの深町 航と楽しそうに話していた。
あたしは一瞬目の錯覚かと思った。
けれど、もう1度よく見てみると、確かに2人は仲良さげに話していた。
すると絢香は
それを見て、
「最近あの2人仲良いやんなー!!」
と言って2人を見ていた。
「ふ~ん…。」
そんなの…
どうでもいいし…。
そんな事を思いながらも、佐野を気にしてい始めてた自分に気づくのは、もっと後の話やけど…。
それから佐野はだんだんクラスに馴染んで行き、
無愛想だったのが、すごく明るくなっていた。
それと共に、あたしもだんだん惹かれて行った。
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