断罪の華

相思相愛

　僕には愛する女性が居る。彼女と会ってから今日で丁度二年になる。

　彼女はその出で立ちも、性格の細やかさも、僕には勿体無いほど良い。僕みたいな人間にはふさわしくないのではないか、といつも思っているのだが、彼女はそんなことないわ、と言って微笑んでくれている。

　彼女の名はメグと言う。

　東洋人らしい。どこの国の人間か聞くと、日本人と中国人の間に生まれたと言っていた。
　一応日本国籍を持っているらしいが、日本語はあまり上手くないらしい。僕は日本語を知らないから、彼女の言葉の上手い下手はよくわからない。しかし彼女の英語は流暢で、なまりもなく、僕は好きだ。

　メグは真っ黒な長髪をツインテールにしている。アジアンビューティーとは彼女のような髪の持ち主を言うのだろうか。僕が出会った東洋人の中では、彼女は一番美しかった。