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「メグ、僕は君を愛してる」
だから君も、今日は僕を愛していると言ってくれないか。
恥じらいが多い彼女は、とにかく僕に対する愛を言葉にはしてくれない。僕から唇にキスをしても、彼女からは絶対にしない。
二年かかってもだ。
時々、だから僕は彼女を疑ってしまう。一方通行の恋心。男の僕が彼女に押しの態度で迫るのは、男として当然だ。女は受ける。
しかし、愛しあえば彼女のほうから唇を寄せたり、愛を囁いてくれるものだ。
それを何故、メグ、君はしてくれないんだい?
僕は君を抱きしめた。この柔らかな君を離すまいと、君の存在を確かめたいがために、きつく抱いた。
それでも君は、僕の背中に手を回すことさえしてくれないのかい?
ああそうだ、確かに君は初心でシャイだ。でも、もう二年なんだ。付き合っているんだ。もういいじゃないか。僕への見返りを、メグ、僕に与えてくれないか。
愛して、いるんだ。
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