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「私はね、クリス。人を殺さないと生きていけないの」
君の話はまるで理解できないよ。僕は君を愛してる。君も僕を。それでいいじゃないか。
「私達みたいな変り種はね、色んなルールに縛られてるの。それを守らなければ生きていけない、そう作られたのよ。正規の種族じゃないからね」
僕が聞きたいのはそんな言葉じゃない。愛してる、その囁きひとつでいいんだ。君が傍にいる、その事実だけでいいんだ。
「私は人を殺すのが好きなの。特に、私に惚れた馬鹿な男をね」
――種族を越えた愛は、存在してはならないもの。
「満足頂けた? さあ、別れの挨拶を」
信じない。僕は信じないよ、メグ。僕は君が好きだ。君を愛してる。何度だって言ってやる。あの日からずっと好きだった。
僕は。
「さよなら。面白い喜劇をありがとう、クリストファー・ロビンス」
僕は愛してるんだ、メグ――
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