魔王の後日談

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この世界から、魔王が消えた。 と、いう情報が全世界に広がった。 それと同時に、勇者も一人をのぞいて見るも無残な姿になった。 と、いう情報も全世界に広がった。 世界中の人々は、三パターンに分かれた。 [魔王の死を喜ぶ者。] [勇者に同情する者。] [勇者の栄光を讃えるもの。] だがしかし、一人だけ、どれにも当てはまらない者がいた。 …………………………ヒョウカである。 魔王様が死んでから、もう二年が経った。 はじめは、何が起きたか分からなかった。 私は、せめて魔王様のお役に立とうとして死を覚悟して勇者達のところへ行こうとした。 すると、いきなり首筋に強い衝撃を感じ、意識を失った。 そして、気が付いたらここにいた。 …………何日、意識を失っていたんだろう。 私は、とにかく情報が欲しくて近くの国か、町か、村に行こうとした。 けれど、ここは森。 到底場所なんかわかるはずもなかった。
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