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ささやかながら、畑も作った。
お肉は、小動物等から採っている。
そして、今は畑を耕している。
「ふぅ~、結構辛いな~。」
少し、休憩しよう。
………………ん?
人の気配?
誰だろう。
でも、この森に入ってきたということはかなりの実力者なんだろう。
少し、興味が湧いたのでその人物を見に行くことにした。
すると、
「ふぅ~、しんど~。」
…………………え?
この声は……?
………………そんなはずはない。
だって…………………魔王様は死んだはず。
それでも、体が勝手に動いていた。
気が付いたら走っていた。
その人物のところへ…………………。
「あ、ヒョウカ!
やっと、見つけた~。」
「!
魔王様!?死んだはず何じゃ!?」
「いや~、自分でも死んだと思ったんだけどね~。
思ったより頑丈だった。」
そう、言って魔王様は笑った。
……………私は、魔王様に抱きついた。
「え!?ちょっと!?
ヒョウカ!?」
魔王様が、狼狽えるけど気にしない。
私は、魔王様の胸に顔を埋めて泣いた。
魔王様も、何も言わなかった。
……………しばらく泣いて私は、魔王様にこう言った。
「…もう………何処にも行かないでください。」
「…うん、分かった、でも条件がある。」
「……条件?」
条件って、何だろう。
「うん、条件。」
「条件って、何ですか?」
そして、魔王様は笑って、
「僕の事を名前で呼ぶ事、敬語を止める事、そして……………………………………ずっと僕の傍にいること。」
私は、一瞬驚いた顔をしたけど、にっこり笑って、
「分かったわ。
…………………リョウト」
終わり
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