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「は? なんだよ。普通じゃねぇか」
「わかってねぇなァ、チェスター軍曹! 考えてみ? 普段は俺らに冷たーいあいつらが、お化けに怯えて助けをこう姿……良いと思わねぇ?」
ゼロスとチェスターがスパーダのその言葉になんかを想像し始めちゃった。ってか軍曹って……何しに来たんだよ、あいつら。
「これぞ男のエロ冥利につく! ってな。……良いと思わねぇ?」
「確かに!」
あいつら鼻血出しながら頷いてるし! いったい何を想像したのさ!?
「じゃあ結構だな! おい、ゼロス。紙は?」
「いやー……どっかに落としちゃったみたいなんだよねぇ~」
紙? 紙って、まさか……。
「はあ!? どーすんだよ! あれ見られたらばれるかもしれねぇじゃんか!」
「あ~大丈夫大丈夫! 『チュロス海底遺跡』と『月光の間』、それと地図しか書いてないから。見たにしても誰かが誰かに待ち合わせしてるとしか思わないでしょうよ~」
や、やっぱり……。あの地図はこいつらの……。
「なるほどな。そういう悪知恵は働くでありますなあ、ゼロス総司令官!」
「褒め言葉ありがとう、スパーダ小隊長。チェスター軍曹も良いか?」
「了解だ!」
……何なのさ、あのエセ軍隊は。
「どうするフレア? あの紙はあいつらの……」
そう言ってボクは振り返ったら。
「──あれ?」
フレア、アニス、ルーティがいなかった。
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