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そうひそかに思いながら、ボクらは船へと帰っていった。
もちろん三人は夜中に帰ってきたよ。ボロボロだけど。
後日。
「アニス! ルーティ! メスカル山脈にお宝反応が!」
まだ諦めてなかった! ってかお宝反応って何!?
「今度はマジもの!?」
「かもしれない」
「んじゃ私、早速用意してくるね!」
昨日の今日だって言うのに……。またガセネタだったらどうする気だろ。
「ガセネタだったらどうする?」
「闘技場に乱入してくる全身タイツ筋肉のオッさん(バルバドス)を嫌がらせに潰す」
ただのイジメでしょ、それ!?
「一回だけじゃなく、十回でも良い?」
「あたしはもちろんオールオッケー!」
……バルバドスがかわいそうに思えてきたのは、ただの気のせいだよね?
「それじゃアニスが到着次第、早速メスカル山脈に行きましょ」
「イエッサー!」
ルンルン気分で食堂から出ていく二人。
──ディセンダーがこんなので、ホントに大丈夫かな……?
はてしなく不安を感じる……。
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