最強の盗賊王、誕生秘話

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「ディセンダーよ。新たなレディアントを求めたくはないか?」  ことの始まりはファラとアニスを捜索中の時。  ある日、突然クラトスがそう言った。 「は? レディアントがクラスごとにあるのは知ってるけど、これを上回るのがあるの? とっつぁん」 「誰がとっつぁんだ。──とにかく今のおまえなら、あらたなる光器を手に入れてもおかしくはない……はずだ」 「おい、はずってなんだ? 今の間は何なんだ!?」  そう言って盗賊のダガーを構えるフレア。 「……とにかく。ペリー鉱山の石切り場へ向かえ。そこで待ち構える者を倒せば、新たな光器の主になれる」 「はいはい。……今回も一人?」  フレアはとりあえずダガーを収め、クラトスにたずねる。 「いや、今回は誰かと同行しても構わん。……気をつけて行け」 「イエス、パパン」 「…………」  意気揚々と去って行くフレアと反対に、クラトスは深いため息をついて目元を押さえた。 「とっつぁん……パパン……」 「言われたくなかったのか?」  うなだれるクラトスにたずねるユージーン(通りすがり)。 「ディセンダーではなく、ロイドに(可能ならパパンで)言われたい……」 「……そうか」  そんな会話があったとは知るよしもなく、フレアはマオ、ジーニアスの少年コンビとともにペリー鉱山の石切り場へと向かっていた。
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