246人が本棚に入れています
本棚に追加
「このレディアントを越える武器があるなんて、ちょっと意外だよネ」
「ホント。こんなに強いのに、これよりも上回るんでしょ?」
「クラトスの話がホントなら、ね」
フレアは言いながら、魔物たちをボムで消去していく。
「クラトスさんの話、信じてないの?」
「だーって、詳し過ぎるんだもの。嫌でも疑いたくなるわよ」
「それは……」
続く言葉が見つからないジーニアス。現にマンダージ地下都市跡でも、三人の知らないことをたくさん知っていたからだった。
「──それに」
「それに?」
フレアは一旦立ち止まり、二人に振り向く。
「行動も訳わからない」
「どういうこと?」
疑問符を浮かべてたずねるマオ。
フレアは珍しく神妙な面立ちで語り始める。
「この間、ロイドとクラトスの三人でグール討伐に向かったんだけど……、クラトス、ジーッとロイドをガン見してるんだよ」
「……え?」
「戦いになると、どんなに優勢でもさりげにロイドの助けに回るし……。しかも回復は真っ先にロイドから」
「こっちがどんなにやばい状況でもね」と呆れた顔で言うフレア。
「で、でも、それだけじゃ謎じゃないと思うヨ? 多分……」
マオの言葉に、「しかも」とフレアは続ける。
「バンエルティア号でもロイドの後を追っかけてるみたいだし……。明らかにアレはストーカーだ、ストーカー」
最初のコメントを投稿しよう!