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「ストーカーって……さすがに言い過ぎじゃあ……」
マオはやんわりと言うが、フレアは首を振り。
「ルークに聞いたんだけど……あのとっつぁん。風呂でもロイドをガン見してたっぽいわ。ロイドのあんなところやこんなところまでも……」
「わかった! わかったからそれ以上言わないで!!」
ジーニアスは耐え切れず、大声でフレアの言葉の遮った。
「……とにかくあの人は謎&危険だ。二人とも、要注意だからね!」
「うん、わかった」
「……一応、肝に命じておくよ」
マオは笑顔で、ジーニアスは疲れた顔で頷いた。
「ちょっと時間を食っちゃったわね。急ごっか」
フレアは言って、石切り場へと向かっていった。
で、石切り場。
「前はここにRシーフがいたの。だから、ここのどこかのはずだけど……」
フレアは辺りを見回しながらつぶやく。
石切り場にはレディアントはおろか、待ち構える者すらいなかった。
「何にもないネ。なんでかな?」
「その、待ち構える者って奴すらいないし……」
マオもジーニアスも、念のため武器を持ちながら見回す。
「──どうしてかしら……嫌な予感がするわね」
フレアもダガーを抜き、辺りに気配を巡らす。
「ぶるあぁあああっ!!」
そのとき、獣よりもたちの悪い人物の咆哮が三人の耳に入った。
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