最強の盗賊王、誕生秘話

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「……今のって」 「明らかにあの人だよネ」 「的中してしまった……」 三人はつぶやくと、天井から派手な音を立てて青い髪の男が降ってきた。 「待っていたぞぉっ! ディセンダァァァッ!!!」 「……やっぱりおまえか、バルバトス」  現れたのはディセンダー・フレアの宿敵、バルバトスだった。 「ククク……! おまえも、このレディアントを求めてきたんだな?」 「! なんで、レディアントのことを……!?」  ジーニアスは目を見開いて、バルバトスにたずねた。 「それはな、小僧……俺」 と言いかけた瞬間、 「牙突衝ッ!!」  フレアが予告無し、かつ問答無用で一撃を鳩尾に食らわせた。  バルバトスは声を出すこともなく、そのまま壁に減り込んでしまった。 「…………」  さすがに二人も驚き、呆然となる。 「よし、二人とも、レディアントを探しましょう」  対してフレアは普通に、先程の傷害事件をなかったことのように振る舞った。 「……フレア。バルバトス、明らかに俺が手に入れたって言おうとしてたよネ?」  マオは苦笑いを浮かべながらたずねると、「違う!」と即座に否定される。 「あのね、マオ。俺も探してる途中だって言おうとしたのよ。全身タイツ筋肉ごときが、盗賊王のあたしより先に手に入れられる訳がないわ! 絶対にありえないわ!」
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