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──で、一時間後、チュロス海底遺跡だけど……。
「なんでボクまで……」
何故か、ボクまでついていく羽目になった。
「え? 術攻撃できる子がいれば楽勝じゃない♪」
いや、そうだけど……。
「船長のことなら心配しないで。話したら意外と乗ってくれたし」
ええ? 乗ったの!? 海賊だから?
「ふふ♪ お宝ってどんなのだろう?」
「アニスちゃんは、やっぱ宝石希望!」
「名のあるものならなんでもいいわ!」
アニスとルーティの同時のセリフ。やっぱがめついわ、この人たち。
「地図によると、月光の間みたいね。よし、行こう!」
「おー!」
……ボク、目がおかしくなってきたのかな?
返事は爽やかなのに、なんかブラックなオーラが……。
そのあと、敵を倒しながら月光の間についたボクたち。
──だけど。
「……ない」
「ない……!」
「お宝がなーいー!!」
予想的中。お宝なんてなかった。
「なんで!? この地図は間違ってるの!?」
「でも、ちゃんと月光の間って書いてあるよねぇ」
「もしかしたら仕掛けがあるかもしれないわね。手分けして探してみましょ!」
そう言って三人は仕掛けを探し始めた。もう諦めようよ……。
……ってあれ?
「ねぇ、その地図見せて」
「! 何! 何かわかったの!?」
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