246人が本棚に入れています
本棚に追加
すさまじい勢いで食いついてきたよ。君はホントにディセンダー?
とか思いながら地図を見た。
「……これが地図?」
「そうだよ」
……あのさ、フレア。これ。
「……やっぱり」
「え?」
「これが宝の地図なら、多分古代語とかで印されていると思うんだ。でもこれ、明らかに今の文字で書かれているよ」
なんで今まで気づかなかったかなー……。よく見れば、ただの地図じゃん。
「はぅあ! じゃあ、これは宝の地図じゃないの!?」
「えっと……残念だけど」
「そ、そんな……」
なんかルーティが萎れた!
ちょ、どうしよう!
「……! みんな、隠れて!」
え? い、いきなり何!?
「ちょ、ちょっと! 何よ、フレア!」
「誰かがくるの!」
「ええっ!?」
何、この展開! とりあえずボクたち全員隅っこに隠れたけど……。
「はぁ……。やっぱ登んのめんどくせぇぜ……」
「しょうがねぇだろ。船の中じゃ、フレアに聞かれちまうかもしれねぇからな」
「ま、用心に越したことはねぇよ」
この主はゼロス、スパーダ、チェスターの三人みたいだ。って三人に悪いけど、もうフレアに聞かれてるし……。
「んで? 今度は何をするんだい、スパーダ小隊長」
「おう、ゼロス! 今度ティアとか、怖いものが苦手な奴らに肝試しで驚かそうと思ってな」
うわ……最悪だ。計画を盗み聞きって……。
最初のコメントを投稿しよう!