クロス･ストーリー†a decisive battle†

さらわれたﾛｰｸ

ｸｽﾘと笑い、ｼﾞﾝは壁から離れた

ｼﾞﾝ｢ﾐﾙﾌｨｰとは、接触出来た？｣

ﾘｵﾙ｢ええ、全て計画通りの会話が出来ました…単純な女で―――｣

ﾘｵﾙが嘲笑った途端、殺気立った視線が体を貫いた

ﾘｵﾙ｢ぐっ…！｣

胸元を押さえるﾘｵﾙの体中から汗が吹き出す

ｼﾞﾝ｢駄目だよ、ﾐﾙﾌｨｰの事を悪く言っちゃ……｣

ｼﾞﾝはﾘｵﾙに背を向け、小声ではあるが、はっきりと言った

ｼﾞﾝ｢俺が許さない……｣

何かが自分の背中に駆け抜けるのを感じたﾘｵﾙは、汗も拭わず慌てて頭を下げた

ﾘｵﾙ｢申し訳ございません…！"召喚魔"という立場でありながら、とんだ失言を…｣

ｼﾞﾝ｢気にしないで……君がいてこそ、俺の力は発揮される……いなくなられちゃ困るんだ。｣

ｼﾞﾝはいつもの笑みを浮かべ空を仰いだ

ｼﾞﾝ｢……そろそろ時限(ﾀｲﾑﾘﾐｯﾄ)だよ、ﾐﾙﾌｨｰ………｣