さらわれたローク

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ロークがそう言った時には、既に仲間達の姿はなかった リリー「ローク危ないよー。」 ミル「当たるよー。」 慌てて声のした方を見れば、建物の陰から顔を出す仲間達 ローク「ちょっ、ズル!!俺だけ放置!?」 嘆いている間に、女はロークに突っ走って来る ローク「(このスピードなら……)」 ロークは女の走る軌道から外れようと、右に素早く数歩動いた これなら、彼女はロークの真横を通り抜けていく筈… ローク「………っとぉぉう!?」 だったのだが、何故か女は足の方向を僅かに変え、気を抜いたロークに突撃した 綺麗に後転しながら転がっていくローク 後方に積んであった木箱に直撃し、動きが止まった 木箱が衝撃で砕け、辺りに散らばる ローク「いっ…………てぇぇ!!!!」 ロークは密かに女の頭でぶつけていた鼻を押さえた ローク「(最近こんなんばっか…………)」 ※一週間前にティラミスから同じような攻撃を彼は受けています。 木箱にぶつけた後頭部をさすりながら起き上がる シード「ロークー!大丈夫かー!」 ローク「棒読みご苦労様です。」 心配そうに顔を出すシードだが、明らかに棒読み ロークは青筋を浮かべながら笑顔で返した  
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