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ロークは自分の胸板に顔を押し付けたままの女を見下ろした
ローク「あの、あんただr「助けて下さい!」ぶふぉっ!!」
いきなり顔を上げられ、今度は顎に頭突きをされてしまった
ローク「…………」
無言で痛みに耐えるロークを気にもせず、女は口を開く
「お願いです!旅のお方…!」
ロークが再び見下ろすと、黒髪を編み込み、自分とあまり歳の変わらない綺麗な顔立ちの少女が目に涙を浮かべ、自分を見つめていた
「もう逃がさんぞ!」
神軍兵達が少女に追いつき、ライフルの銃口を此方に向けていた
ローク「えっと…?」
レク「あーあ…巻き込まれちまった…」
陰から仲間達が様子を窺う
神軍兵の一人が少女からロークへと視線を移した
「あ、貴方は…!」
突然狼狽え、少女に向けていた銃口を下ろす
「蒼い瞳に灰色の髪、背中に担いだ大剣…!『蒼の満月』!」
他の二人もその言葉を聞いて慌てて銃口を下ろした
ローク「(だから藍色だって…)」
げんなりとした様子のロークは自分にしがみついている少女を指差した
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