さらわれたローク

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ローク「い、いや……俺に言われても……」 「そう言わずに~っ」 今にも泣き出しそうになりながら、少女は嘆く ロークは困ったように、隠れている仲間達に目をやった 「「………………」」 ローク「(全員他人のフリしてやがる…っ!)」 「いい加減にしろ…!コローリアの一味め!」 しびれを切らしたのか、神軍兵の一人が手を少女に振り下ろした ローク「っ………!」 それに気づいたロークが間一髪のところで相手の手を弾いた 「ま、満月さん…?」 慌てて目を瞑った少女が目をゆっくりと開く ローク「(しまった……!つい反射的に…!)」 「『蒼の満月』…!この者の味方につくおつもりですか!?」 「返答しだいで、貴方も連行する事になりますよ…!?」 神軍兵達に動揺が走る シード「何やってんだあの馬鹿…」 シードが呆れたように額に手を当てた ラルク「神軍を敵に回したりでもしたら……」 ローク「いや……」 冷や汗を滝のように流しながらロークは目を泳がせる ローク「この子がコローリアの一味、という証拠はあるのかな、と…」  
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