328人が本棚に入れています
本棚に追加
/2360ページ
「そ、それは…!」
言った途端、しどろもどろになる神軍兵
「ま、満月さん…!私を守って下さるのですね!」
目を輝かせ、少女がロークの手を力強く握った
ミル「………!」
それを見たミルの表情が強張った
リーズ「ミル?」
ミル「あの子……何だか、嫌な気がする……!」
リーズは口元に手を当てて笑った
リーズ「ヤキモチですか?」
ミル「違うよ…!…………そんなんじゃなくて…」
ミルは一瞬顔を赤らめたが、直ぐに真剣な表情を見せた
ミル「(何か……嫌な"気配"がまとわりついてる…)」
ローク「誰も守るなんて―――」
「(あら、そうなの?)」
反論しかけたロークだったが突然、固まってしまった
何者かの声が、自分の手から中に入り込んできたのだ
誰なのかは、声と流入場所で明白だった
「(全く、煩い連中よね。)」
この者と同じ音声を持つ少女は未だに自分に助けを求めている…
ローク「(な、んだ…?これは……)」
「(『これ』だなんて、失礼しちゃう。今貴方の手を握ってる可憐な少女に決まってるじゃない。)」
最初のコメントを投稿しよう!