さらわれたローク

8/11
328人が本棚に入れています
本棚に追加
/2360ページ
「そ、それは…!」 言った途端、しどろもどろになる神軍兵 「ま、満月さん…!私を守って下さるのですね!」 目を輝かせ、少女がロークの手を力強く握った ミル「………!」 それを見たミルの表情が強張った リーズ「ミル?」 ミル「あの子……何だか、嫌な気がする……!」 リーズは口元に手を当てて笑った リーズ「ヤキモチですか?」 ミル「違うよ…!…………そんなんじゃなくて…」 ミルは一瞬顔を赤らめたが、直ぐに真剣な表情を見せた ミル「(何か……嫌な"気配"がまとわりついてる…)」 ローク「誰も守るなんて―――」 「(あら、そうなの?)」 反論しかけたロークだったが突然、固まってしまった 何者かの声が、自分の手から中に入り込んできたのだ 誰なのかは、声と流入場所で明白だった 「(全く、煩い連中よね。)」 この者と同じ音声を持つ少女は未だに自分に助けを求めている… ローク「(な、んだ…?これは……)」 「(『これ』だなんて、失礼しちゃう。今貴方の手を握ってる可憐な少女に決まってるじゃない。)」  
/2360ページ

最初のコメントを投稿しよう!