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音もなく、ふわりと風が頬を撫でた
シードの手の先には何もない
リーズ「き…えた……?」
目を見開いて固まる仲間達
神軍兵でさえも、呆然としている
ラルク「……て、テレポか…!?」
我に返ったラルクがリリーに目を向ける
だが、リリーは首を横に振った
リリー「魔力も感じられなかったし、魔法陣も現れなかった……魔術でもないと思う…」
シードは素早く腰の銃を抜くと、辺りを見回した
シード「おい!ローク!!どこにいるんだ!?」
ミルもそれに習って細剣を手にする
ミル「ロークっ……ローク!?」
いくら呼んでも、返事はない
仲間達は何が起こったかすら、よく理解出来なかった
ただ一つ…分かる事は……――
ミル「ロークが……消えちゃった……」
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