愛のかたち

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窓の外を睨みつけ、じっと考える ミル「(記憶が戻ってから、ずっと見てる夢……)」 それは両親と過ごした日々や、 ジンと一緒に旅をしていた頃の夢 気分が悪いことに、自分はどちらの夢の中でも幸せそうに笑っている 逆に、両親が殺された日や、ジンに冷たくされて泣いていた時の夢を見ることもあった 先程見ていたのは、悪い夢 とある町に訪れた際、ジンが突然消え、二、三日戻って来なかった時のことだ ジンは時折、ミルに対して拒絶的な態度を取ったり、彼女の元を黙って離れることがあった そうかと思えば、いつの間にか元の優しいジンに戻っていたりする まるで別人のようなそれに、ミルはその度に酷く動揺したが、気にしていない風に装った そう、それほどまでに、 ミル「(失いたくない……大切な人だった)」 その豹変ぶりが自分の記憶と関係していたのかは分からないが、そんな彼をミルは大切に想っていた ミル「(いけない……)」 そこまで考え、ミルは額に手の甲を当てた ミル「(最近ずっとこんなこと考えてばっかり。ローク達にも心配かけちゃってるし……)」 マリノリスからファリーアへ入る時もそうだった おまけにリーズ達にどう謝るかを考えたりもして、酷い寝不足だ シード辺りは恐らくそういうことに気付いているに違いない  
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