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「ふにゃぁ」
眩しくて、思わず情けない声を上げてしまった。
「レオ! よかった! 助かった!」
のりが、俺の顔を思いっきり頬ずりする。やめろ。雄には興味ない……。
あ、変な匂いがすると思ったら、いつもあいと来ていたところだ。いつも俺のからだを触りまくる人間が、俺を見て笑顔になった。
「レオ君、ちょっと脚つっただけみたいですね。命に別状はないので、ご安心を」
ぽかーんとするのり。俺も上に同じ。
「なんだ、お前つっただけかよー。ったく、心配させやがって」
「俺もびっくりだよ……はぁー」
だとしたら、あれは夢だったのだろうか。あいは確かに俺の頭を撫でていた。感触はあったんだけどなぁ。
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