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「なぁのり、あいはどうしちまったんだよ? なぁ? 教えろよ!」
周りに助けを求めようと、顔を上げてあたりを見渡したものの、白い壁で囲まれた部屋には、あいとのりと俺しか居なかった。
「俺たち、ずっと一緒に居るんじゃなかったのかよ……そうだろ? おい、レオもなんとか言えよ!」
座っていた椅子を蹴って立ち上がり、何を言うかと思えば、そんなこと。俺だってよくわかってないのに!
「お前あいの彼氏なんだろ! お前がなんとかしろよ!」
俺の視界も霞んできた。雄ふたりで何やってるんだまったく、と表向きは呆れつつも、涙が止まらない。
あれ、猫って泣くんだっけ。目やにがたまってるんかなぁ?
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