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やっと着いたと思ったら、向こうから美花の家族が歩いてくるのが見えた。
膝に手を当て、いまだに肩で息をする俺に気づいて
「あら?翔君、来てくれたの?
美花からは翔君用事があるって聞いてたんだけど。
ごめんなさいね、まだ少し時間あったんだけど、
なんか寂しくなっちゃうからって、もう飛行機に乗っちゃったのよ。」
「そうなんですか。」
「せっかく来てくれたのに。本当にごめんなさいね。
あっ、車で来たからお家まで送ろうか?」
美花の母親からの誘いを丁寧に断って、外を見ると
美花を乗せた飛行機が乗客を乗せている。
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