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車を降りるとすぐに智美が近寄り、俺の服の袖をしっかり握っていた。
「大丈夫だよ♪先輩達の所行こう」
「うん…」
「なかなか怖い場所らしいな…」
「そうっすね…さっき、麗美から聞いて、少しビビりましたよ。全員殺されたって…」
「それだけか?じゃあ補足してやる。その殺された住人の中で、婚約が決まっていた奴が居たんだ。だが、結婚前に死んだ。だから、俺達みたいに遊び半分で屋敷に入った者から、新しい婚約者を探してるらしい」
「マジっすか!?それでもし見つかったら…」
「屋敷の住人全員で捕まえに来るらしい…当時、その屋敷には、執事とメイドを合わせて1000人は居たらしいからな…逃げきれないな。そろそろ行くぞ」
先輩が歩き始め、麗美達が続く。
俺は、智美の歩幅に合わせゆっくり歩く。
あと、後ろにも居たな…健太が…寸分の狂いもなく俺達の後ろを付いてくる。
試しに右へ…
やっぱり付いてくる。
これって例えるならドラク〇?
先頭が歩いた道をその通りに歩く。
めんどくせぇ……
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