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時は平成元年、このころは走り屋全盛期だった…
ビィーーーキキッ
「よっこらせ」
「あ~この原付きもあかんな~」
「シロウとパクリに行くか…」
カンカンカン
ガッ!ガッ!
「なんやねんインターホンまだ直してないんかい」
「ぴんぽーん」
「誰ぇ~?」
「恵子です❤」
「嘘つけ!んな声の太い女がどこにおんねや!!」
「うそうそシロウ俺や」
「は?なんやねん嘘の次はオレオレ詐欺かいな
ええかげんにせえよ!!」
「オドレこそええかげんにせえや、早よドアあけぇや」
「………」
「タジか?」
「当たり前やんけ」
ガチャ
「なんや最初から言えや~」
「オドレは誰や思たんや?」
「いやいやちゃうねん
おあそびやんけ」
「まぁ…ええか
そんな事よりも遊び行かへん?」
「おぉ~えぇな~」
「ほな行こか」
こうして俺たちは夜の街に繰り出した
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