雨音と惚気話――

2/3
前へ
/5ページ
次へ
雨音に、  はうっすらと目を開けた。 時計は深夜の1:00を示している。 寝汗のせいか、酷く気分が悪い。 机の上には規則的な光で着信を知らせる携帯電話。 そういえば僕は何時に寝たのだったか。 突然なんだけれど、ちょっとした思い出話でもしようと思う。 2年前の秋頃、自分はとある人と付き合い始めた。 特別目立って容姿が良い訳でもなく 何が魅力的なんだと問われても、すぐには答えられないだろう。 出会いはベターに喫茶店 隣の席で勉強してたのが、実は同じ大学の人だったってやつで 眠そうに欠伸を繰り返しては口元を手で押さえていた。 最後は眠気に勝てなかったらしく、手元のカップを落として水浸し こちらまで被害は及ぶ。 本当に嫌になる話だ。 なんだけども、不思議なことにこれが縁なのだ。 本当に馬鹿な奴だと思う。 それから少しして、 まぁ色々あったんだけど 二人は付き合うまでにに至った 自分は、あいつが好きだった きっと自分は、あいつが好きで 特別何も変わらない。 .
/5ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加