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─…ザァ…ッ
『……』
真っ暗な闇の中に立つその少女は慌ててるわけでもなく、ただポツンと立っていた。
『……またこの夢…いつも闇ばっかりー…』
この少女は俯いたまま、そう呟いた。
初めてではないのだろう、この夢を見るのは。
いつもなら、何もなく闇だけで目覚めるのだが、この日の夢は違っていた
『……また…このままで目覚めるのかな。』
と俯いていた少女が上げた顔は無表情だったが
一瞬泣いてるかのような表情をした気がした。
―…だ!
『っ…!?』
するとどこかから声をした。
少女は当然びっくりして、警戒して周りを見たが、何もなく闇しかなくて
『……今のなんだったんだろ…?』
と、傾げた時に
突然、ずっと闇だったのに光を照らした
──ぱぁああ!
『ー……!!』
その光が眩しくて目を開けられなかったが、光の中に何かの影が見えた。
そして、先程のあの声がした。
―……き!ゆうきー!!
私の名前ー…!?
その声が聞こえた後、意識が遠くなったー…
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