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「……っ!?」
あの夢から目覚め、がばっと起き上がった
「…い、今の…何…?」
胸はバクバクと動悸していた。
「いつも闇だけだったのに…、あの声したとたん、光が照らした…?」
―どうして…?
少女は戸惑った。こんなことは初めてなので、困惑していた。
「それにあの声……聞いたことのない声だった。男の子らしき声だった……
だけど、私の名前呼んでたよね……」
夢のあの声について考えていたが、いくら考えても何も思い浮かばず、考えを中断した。
「……あ、学校に行く用意しなくちゃ。」
──ぎしっ
ふと、ベッドの上にある時計を見たら、学校に行く時間が近づいていたのに気づいて、ベッドから降りて着替えようと動いた。
「……学校行かなくちゃ」
そう呟いて、苦しそうな表情でクローゼットから出した制服に着替えた。
─この少女の名は相澤優希。
中学3年である。
何故、学校に行くのにこんな表情なのか?
それは後程わかる。
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